定理:全順序集合 \(\langle A,\leq_A \rangle\) の強い意味で上に有界で下向きに閉じた集合がすべてある要素を切り口とする切片であるなら、この全順序集合は整列集合である。で、件の日記にはこの命題の証明も載っていたのだけど、(私の勘違いでなければ)ある部分集合における最小元の非存在から無限降下列の存在を導く際に従属選択公理(DC)が用いられているような気がして、本当にDCが必要なのかなぁと考えているうち、DCを使わない(と思われる)証明に気が付いた。といっても本質的にはもとの証明と同じことしかしていないのだが、MathJaxで数式を書く練習も兼ねてDCを使わない(と思われる)証明を記してみることにする。(なお、折角なので背理法も使わない*2ように注意してみた。)以下証明。
_ ちなみに風邪の具合はどうなったかというと、↑こういうことを書ける程度には元気だけれども懇親会を休んでまで早くホテルに戻ってくる程度には元気じゃないみたい。
_ ↑↑の件で日記の主に確認したところ、DCを使わない証明も考えたけれども、その日が「選択公理の日」だったので(あと説明の簡略化のために)わざとDCを使用したとのこと。横綱相撲であるなぁ。
最近のツッコミ↓
リンクしていただいてもよろしかったのに。それよりなにより。お身体を大事になさってくださいよ。
温かいお言葉ありがとうございます。懇親会を自重したからには今晩中に風邪を治してしまいたいものです。
「¥le_A は全順序なので b' <_A a」の部分、「b'¥le_A a」ではないでしょうか。(実際、b'=a が従うと思います)
コメントありがとうございます。本文に追記しました通り、Bの下界にはBの最小元自体(証明の最中には、その存在はまだわかっていないわけですが)も含まれるため、証明に出てくるaはBの最小元自体ではなく「Bの最小元の次の元」となります。というわけで b' < a です。