_ (9/10記:この日は普通に出勤。そういえば、数日前に某投稿論文の採録通知が届いて歓喜していたのだった。最初の投稿からかれこれ3年ぐらい色々な論文誌を転々とした苦労人(?)だったので、ようやく安住の地に辿り着いてくれて嬉しい限りである。問題は、もっと長いこと流浪の旅をしている論文がまだまだ控えていることである。うーむ。)
_ (9/10記:近い方の職場でチームミーティング。別の人の研究について少し貢献できないかと考えていたのだが、私が問題設定を誤解していたことがミーティング中に判明した。誤解に気が付けたことが成長の証である(キリッ )
_ 休日出勤の代休でお休み。日記の滞り方が半端なくなっていたので何とかした。
_ IACR ePrint 2014/709まで確認済み、ECCC 2003年分まで確認済み
_ 先日、TKSMさんに以下のサーベイの存在を教えていただいた。この間のICMで講演された内容らしい。Computing on the Edge of Chaos: Structure and Randomness in Encrypted Computation
, Craig Gentry, http://eprint.iacr.org/2014/610
This survey, aimed mainly at mathematicians rather than practitioners, covers recent developments in homomorphic encryption (computing on encrypted data) and program obfuscation (generating encrypted but functional programs). Current schemes for encrypted computation all use essentially the same "noisy" approach: they encrypt via a noisy encoding of the message, they decrypt using an "approximate" ring homomorphism, and in between they employ techniques to carefully control the noise as computations are performed. This noisy approach uses a delicate balance between structure and randomness: structure that allows correct computation despite the randomness of the encryption, and randomness that maintains privacy against the adversary despite the structure. While the noisy approach "works", we need new techniques and insights, both to improve efficiency and to better understand encrypted computation conceptually.
_ (9/26記:三連休の最終日。妻と一緒に近所の洋食屋で昼食を楽しむなど。このお店は「これはどうやっても自宅では真似できないよなぁ」と感じられる料理を多く出してくれるので訪れ甲斐がある。)
_ (10/8記:また日記が…、と、それはともかくこの日は「数学基礎論サマースクール2014」初日。今回のテーマは強制法で、ちょうど勉強していたけど最近止まっていた題材だったので渡りに船とばかりに参加してみた。初日は予備知識の準備プラス翌日以降の内容への誘い、といった趣きだったので、色々と思い出せて助かった。講義以外に印象に残ったこととしては、「今回のサマースクールに対して1万円だけ補助を受けています」というアナウンスが妙にツボにはまった。)
_ (10/8記:基礎論サマースクール三日目。強制法の講義は、偶然にもちょうどキューネン本(邦訳)で読み進めていた(理解したとは言っていない)箇所であるZFC+¬CHのモデルの構成までで終了であった。久々に集合論の雰囲気を思い出せたので、また近いうちに勉強を再開したいものである。その後は反復強制法の講義に突入。こんな大喜利ネタに使われてしまうぐらい恐ろしいものであるという印象だけ刷り込まれている反復強制法であるが、この日の講義を聴いた限りでは、根本的な発想はわりと素直なものなのではなかろうか、という印象を受けた。それと同時に、その素直な発想を正しく定式化した上でそれを使いこなすことの凄まじい難しさの一旦も垣間見えた気がしたが…。ちなみに、この出張中の私はいまいち体調がよくなかった(どのくらいよくなかったかというと、神戸に行ったのにJOJOバーに行かなかったぐらい)のだが、強制法の講師だったIKGMさんはガチで体調不良だったそうで、懇親会も欠席されていた。その状態で7コマも講義してくださったのだからひたすら頭が下がる思いである。)
_ (10/8記:基礎論サマースクール最終日。この日は反復強制法の講義の後半と、強制法に関連するより進んだ話題の紹介で終了であった。非常に有意義な四日間であった。私が感じたことの中で特に強調しておきたいのは、「数学基礎論(特に集合論)は「普通の数学」だ」という点である。つまり、諸概念を導入する動機や「普通の対象とメタな対象の区別」といった特有の注意点など確かに普段触れる数学の分野と趣きを異にする部分もあるけれども、ひとたび問題の定式化が済んでしまえば、その後の議論の進め方はまさしく他の数学分野と同じなのである。*1そんなわけなので、数学基礎論や集合論に興味があるけれども何となく難しそうで敬遠している方(で、さらにこれを読んでいるというレアな方)がもしいたら、騙されたと思って勉強に取り組んでみてはいかがだろうか。(その結果「騙された!」と感じるかもしれないけど(←ぇ)。))
*1 というか、元々組合せ論専攻だった人間からすると、整列順序や半順序を基盤とする強制法の理論展開はむしろ肌に馴染みやすいものですらあった
_ (10/8記:祝日。論文〆切ラッシュの話について、数えてみたら今後1ヶ月半ぐらいの間に自分メインの論文6本と他の人メインの論文の共著者として2本*1の〆切を抱えていることが判明した。成果があるのはもちろんよゐこと良いことなのだけど、その間に別の事務死後と仕事や出張複数や非常勤講義の準備などもあることを考えると、軽く生命の嬉々危機を感じてしまう。
*1 最初にこれを打ってから考え直してみたら、この時点で1本は既に投稿終わってたから共著は1本だけだった
_ ↑ところで、この日記を打ち込んでいる環境のIMEがどうも困ったちゃんで誤変換が多いため、普段は単に打ち直しているのだが、今回は特にひどい誤変換が多いので上記のように記録を残してみた。人がシリアスな話をしているのに何だこのネタ要素の濃い誤変換は。)
_ (10/8記:来月から書面上の所属先が2箇所から3箇所に増えることになった関係で某所にて説明会に出席していた。色々な分野の人たちと一緒に事務手続きの説明を受けたのだが、質問タイムの大半が私を含む数学の人たちによる細かい質問攻めで食い潰された光景がなんとも趣深いものであった。)
_ (10/8記:ひたすら論文書きと書類書きに追われるなど。論文〆切ラッシュの第一弾は某先生との共著なのだが、自分がどちらの立場でも手を動かすのは大体主著者にお任せとなる普段の共著論文とは異なり、今回は二人共が頻繁に論文を書き換えるものだからなかなか混沌とした状態になっている。その中でも、自分の書いたイントロをかなりわかりやすく書き換えていただいたりして、とても勉強になるなぁと感じながら作業をしている。折角の機会なので極意のひとかけらだけでも掴んでおきたいものである。)
_ (10/8記:某C大ミーティング。件の論文〆切は週末の最中なので実質的には作業できる最後の日である(単著なら週末何だそれ喰えるのか作戦も可能だが、さすがに共著でそういうわけにはいかない)。)
_ (10/8記:この日は夜に会議が入っていたのだけど、体調がかなり悪かったので早退して自宅から遠隔会議風に参加。本当は横になりながら参加したいぐらいだったのだがさすがにそういうわけにもいかない。)
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