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MarriageTheoremのこと

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2012-04-30

_ 連休前半最終日。滞っていた日記の更新に勤しむなどしている。

_ ゼルプスト殿下ことtenapiさんがTwitterにて「俺はお釈迦さまのファンなので嘘はつかないように心がけているけど(引用時省略)」と発言されているのを見て、「お釈迦さまのファンなので」という表現の奥ゆかしさに感銘を受けた。どう感銘を受けたのかうまく説明できない自らの文章力の無さがもどかしいけれども、こうした玄妙な表現力の積み重ねによって、あの「日本語なのに読みやすい数学の文章」が成立しているのだなぁ、と感じ入った次第である。

先日Twitterでも書いたが、私自身は将棋の腕前やぷよぷよの腕前は大したことないけれども、それでも将棋のプロが将棋を語ったりぷよぷよの達人がぷよ勝負を語ったりするのを聴いてワクワクさせられることが少なくない。そのような「語り」は、(最低限の予備知識や素養は求められるかもしれないが)語りの主ほどの能力を持たない人にも響くような魅力を備えているということなのだろう。翻って、将棋やぷよぷよよりも数学の方がプロまたはプロ級の人数はずっと多いわけで、必ずしもプロ級の数学力を持っていない人の心にも響くような、ワクワクする数学の「語り」が世の中にもっと満ちていてもいいはずだよなぁ、と思うのである。

勿論、私自身も数学の能力で生計を立てている身である以上、そういった数学の「語り」を生み出してしかるべき側の人間であると考える。その意味で上の思いには多分に自戒が込められているのであるが、冒頭の「お釈迦さまのファン」発言に触れて、そうした「語り」を生み出すための表現力をもっと磨いていきたい、と改めて気を引き締めた次第である。


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