_ arXiv:math 2012年12月2日分まで、IACR ePrint 2013/023まで確認済み
_ 昨日と今日は大学入試センター試験だったらしい。受験者と関係者の皆様お疲れさまでした。
さて、そのセンター試験、そりゃまぁ現状のセンター試験に利点が全くないとは言わないけれども、ずっと今の制度でセンター試験を続けていくのは問題があるので、どうにか改善してもらいたいものだと思っている。50万人規模を対象として二日間に亘って一斉に試験を行い、しかも英語リスニング問題用の機器まで登場するとあってはトラブルを完全に防ぐなんて無理ゲーすぎる、という運営側の阿鼻叫喚はさておき、受験生にとっての問題としては、年1回(しかも真冬)しか受験の機会がない点はぜひとも見直されるべきだと考えている。
極論を言えば、現状のセンター試験で良い成績を収める受験者というのは、それまでの学習内容を良く身につけている人ではなく、年にたった1回の試験に向けて、それこそ「落ちる」「すべる」といった単語にまで神経質になるような極限の精神状態の中、真冬の寒さで風邪をひくこともなく、試験の当日のみに調子の良かった人である。つまり、その人本来の学習の出来不出来ではなく、スポーツ選手さながらの「プレッシャーの中で本番当日にピークを合わせる調整能力」が試験結果に大きく影響を及ぼしてしまう。でも、そんな能力は大学での学びに必要な能力なのか?例えば、本人がしっかり勉学に励んでいたとしても、体質的に寒さに弱ければそれだけで試験において大きく不利であるし、また緊張しやすい性格かどうかも大きく関わってくる。そのような要素は、本当に大学入試で試されるべき要素なのだろうか?
もし仮に、現在のような年1回の一発勝負ではなく、自動車運転免許試験のように頻繁に試験を実施…はさすがに労力的に大変かもしれないが、せめて年数回実施される試験の中で一番良い結果の成績を用いるといった制度にできたとしたら。上で例示した寒さへの耐性といった本質的でない要素の影響や、受験者の本領発揮を阻害する強烈なプレッシャーをだいぶ排除できるのではないだろうか、と思うのである。まぁ、かく言う私自身はどちらかというと試験当日だけやたら調子が良かったことで得をした側の受験生だったのでこんなこと言うのもアレなのだけど、折角試験される側もする側も苦労して試験を行うわけだから、どうせなら本当に試されるべき能力が試される試験制度に近付けてほしいなぁと思う次第である。
最近のツッコミ↓