_ (7/14記:今月号の『数学セミナー』に載っていたコンピュータ将棋の記事を読んだのだが、いくつか気になる点があったのでメモしておく。
まず、43ページの「最も長い詰将棋である1519手詰の「ミクロコスモス」が1997年にコンピュータによって解かれた」という記述について、橋本孝治作「ミクロコスモス」は確かに1986年の初発表時には1519手詰であったが、1995年に6手の逆算(手数が6手延びて1525手詰となる)が考案され、以降は(私の知る限り)1525手詰の作品として取り扱うのが普通となっている。念の為、「コンピュータソフト(脊尾詰)が当時解いたのは1519手詰版であった」という(あまりありそうにない)可能性を考慮して調べてみたが、以下のコンピュータ将棋関連のページと詰将棋関連のページの双方に「1525手詰」との記述があり、やはり1525手詰版が解かれたと考えるのが尤もらしいと考えられる(こちらの報告ページの「超長編作品リスト」も参照)。
他に、47ページに「動物将棋」とあるが、あのゲームの名称はひらがな書きで「どうぶつしょうぎ」のはずである。あと、46ページの「地平線」の話について、私はあの概念は「水平線効果」の呼称の方が一般的という印象を持っているのだが、「水平線」の呼称に触れなかったのは何か意図があるのだろうか。)
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